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CASE
事例紹介

「百年使うビル」の再生デザイン

改修後の小伝馬町Wビルの外観。交差点の角に建つ、白い外壁の8階建てのビル

物件概要

物件名
小伝馬町 Wビル
所在地
東京都中央区日本橋小伝馬町
交通
東京メトロ日比谷線 小伝馬町駅 徒歩2分
JR総武線(快速)  馬喰町駅  徒歩4分
敷地面積
96.91㎡ (29.32坪)
延床面積
654.87㎡ (198.10坪)
構造・規模
鉄筋鉄骨コンクリート造、8階建
建築年
1972年
改修年
2024年

改修前

開口部が小さく外観全体が重苦しい印象を与えており、現代の街並みに対して閉鎖的で老朽化が目立っていた。
外壁のクラックやタイルの剥離が進み、エントランス周辺も照明が不十分で暗く老朽化した印象を与えていた。
小さな窓と従来型の天井仕様により自然光が届きにくく、室内全体が薄暗く圧迫感のある執務環境であった。

改修後

既存窓による街へのスケール感を残しながら、大型開口により現代的なファサードを形成し、街並みに溶け込むデザインとした。
外壁クラックやタイルの剥離が激しく暗い印象であったが、白を基調としたシンプルな意匠を採用し刷新した。
大開口化による室内への採光確保とスケルトン天井や白を基調とした壁面により、自然光が空間全体に心地よく回る執務環境をつくり上げた。

CONCEPT

「百年使うビル」の再生デザイン

小伝馬町の隅切地に位置し、特定緊急輸送道路に面した1972年竣工の築古ビルを対象とする再生改修計画です。

本プロジェクトでは、耐震補強という構造上の大きな課題を、空間全体の意匠デザインを構成する重要な要素として捉え直し、「足し算と引き算の耐震化」を実践いたしました。具体的には、ブレース設置による確実な構造補強を行う一方で、隅切部分の開口部を大きく広げることで建物自体の重量を軽減させています。躯体の安全性を着実に高めながら、室内全体へ豊かな自然光を取り込み、心地よく快適なワークプレイスの創出を目指しました。これにより、既存ストックが持つ独自の歴史や意匠の継承と、現代に求められる機能美を両立させております。

「ビルを百年使う」という未来に向けた持続的な姿勢を示し、既存建築の再生における新たなデザイン価値を提示いたしました。

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